エンベローブについて<第一回・エンベローブは何をするもの?>
こんにちはmelo’n mIxです。
前回の記事で、シンセサイザーで作った音は、
音量を司るVCAがなければ出っ放し
という事をご説明しました。
今回は
そのVCAを調整する、
エンベローブ
についてご説明します。
(厳密にはエンベローブはVCAの為だけの機能ではないのですが、
「VCAで使用する=音量が変化する」という効果が一番分かりやすいため、
この記事ではVCAと連携したものとして話を進めます)
2回に分けて記事を書きます。
今回は、エンベローブで何をしているか、をご説明します。
鍵盤を押してから音が消えるまでの変化を司る
エンベローブ(ENV,EGとも言う)はVCAと連携した場合、
鍵盤から受け取った出音信号から、
音が消える(出終わる)までの時間変化による、音量を司ります。
このエンベローブが無い状態では、音は時間による変化をしません。
オルガンの場合(エンベローブが無い)
オルガンにはエンベローブがありません。
(ある・無いと言うのも変ですが、ごっつ短絡的に言うと間違っていないと思います(^^;)
エンベローブが無いと、
音が出始めてから、出終わるまでに全くと言っていいほど変化しません。
試しにオルガンの音を聴いてみましょう。
これを図にすると下記の様になります。
オルガンは鍵盤を押した瞬間に、その楽器が持つ最大の音が出て、
鍵盤を話した瞬間に全ての音が消えます。
ある作曲家は、音の変化がない事を揶揄して「呼吸をしない怪物」とまで言ったそうです(^^;
バイオリンの場合(エンベローブがある)
次にエンベローブのある、バイオリンの音色を聴いてみましょう。
バイオリンなどの楽器は、
音が出始めてから、出終わるまでにゆらぎがあり、
音の最後にも余韻があります。
これを図にすると下記の様な感じです。
上記の様にエンベローブとは、
楽器の音が出始めてから、消えるまでを変化させるものです。
それでは今回はここまで。
次回は波形の設定値、ADSRについてご説明します(^^/